TumblrやWordPress.comがユーザーデータをAIトレーニングに提供する契約を結ぼうとしていたことが判明したという記事を読みました。
記事によると、Automatticは、TumblrとWordPress.comのユーザーデータを、AI企業であるOpenAIやMidjourneyに提供する契約を結ぼうとしていたとのことです。データがすでに提供済みかまだ提供されていないかは不明ですが、社内からは、契約には含まれないはずの個人的なデータまで提供するための準備が進められていたとの指摘があるということです。
Automatticは、デフォルトで主要なAIプラットフォームクローラーをブロックしており、新たなクローラーがリリースされるとリストを更新するとしています。また、Automatticのコミュニティが関心を持っているもの(アトリビューション、オプトアウト、コントロール)と特定のAI企業のプロジェクトが一致する場合、直接協力しているとしています。
今回の件で集められたデータがすでにAI企業に送られたのか、それともまだ送られていないのかは不明です。
この件について、私は以下のような意見を持っています。
- ユーザーのプライバシーを尊重する観点から、ユーザーデータの販売は慎重に検討すべきである。
- ユーザーデータの販売を行う場合は、ユーザーに明確に通知し、オプトアウトの機会を提供すべきである。
- ユーザーデータの販売を行う場合は、データの安全性とプライバシー保護を徹底すべきである。
Automatticは、ユーザーのプライバシーを尊重し、ユーザーデータの安全性とプライバシー保護を徹底するために、どのような措置を講じるのか、今後の動向を注視していきたいです。
このデータ共有契約が、JetPack などの Automattic プラグインを使用する自己ホスト型 WordPress サイトにも影響するのか?
Automattic プラグインを使用する自己ホスト型 WordPress サイトにも、データ共有契約の影響がある可能性があります。
Automattic プラグインとデータ共有契約
Automattic は、JetPack などの多くのプラグインを提供しています。これらのプラグインは、統計分析、ソーシャルメディア共有、セキュリティ強化など、さまざまな機能を提供します。
これらのプラグインの中には、ユーザーデータを Automattic サーバーに送信するものがあります。このデータは、プラグインの機能提供やサービスの改善のために使用されます。
データ共有契約の影響
Automattic が AI 企業と締結したデータ共有契約によると、Automattic は、ユーザーデータを AI 企業に提供することができます。
このデータには、プラグインによって収集されたデータが含まれる可能性があります。
自己ホスト型 WordPress サイトへの影響
自己ホスト型 WordPress サイトの場合、WordPress 本体は Automattic のサーバーにホストされていません。
しかし、Automattic プラグインを使用している場合は、プラグインによって収集されたデータが Automattic サーバーに送信される可能性があります。
そのため、データ共有契約の影響を受け、ユーザーデータが AI 企業に提供される可能性があります。
影響を受けるプラグイン
データ共有契約の影響を受ける可能性があるプラグインには、以下のようなものがあります。
- JetPack
- Akismet
- WooCommerce
対策
データ共有契約の影響を受けたくない場合は、以下の対策を講ることができます。
- Automattic プラグインの使用を避ける
- 使用しているプラグインの設定を確認し、データ送信を無効にする
- 自己ホスト型 WordPress サイトのセキュリティを強化する
今後の動向
Automattic は、データ共有契約について、ユーザーからのフィードバックを受け付けています。
今後、データ共有契約の内容が変更される可能性もあります。
最新情報については、Automattic の公式発表を待つ必要があります。